リスのレーンマーカー

レーンマーカーは単なる一本の紐（ロープ）ではなく、たくさんのフロートが連なってできています。
このフロートの形状を工夫して、フロートの中に波をできるだけ多く取り込んで流出させないようにすれば、消波機能が高まるのではと思い付きました。

さらに、フロート単体だけでなく、ロープ全体で波を取り込む「大きな箱」として機能させるよう、フロートの浮き方や並び方を追求しました。

ボックスが波を受けることでフロートが回転します。波のエネルギーを回転のエネルギーに変えて消波するのです。

ひとつひとつのフロートが連携して「大きな箱」を保ち続けることで、高い消波性能を発揮します。

バランスを保つために、フロートの幅と羽の大型化を図りました。これを実現するために発泡素材を採用しました。

リスのプラスチックグループは環境に配慮した製品づくりに取り組んでいます。RL-150Tは植物由来のプラスチックを約30％配合しています。

一般的に、時間の経過とともに隙間が生じたレーンロープのメンテナンスは大変な労力を伴います。

RL-150Tは、そのような隙間を埋めるための、独自の2分割された補修用のフロートにより、メンテナンス性を飛躍的に向上させました。これにより、最高水準の消波効果を変わらず簡便に維持できます。

今まで視覚障がいのあるパラスイマーや高齢者がレーンロープに接触してケガをされることがありました。
RL-150Yは泳ぐ方がレーンマーカーによるケガ「ゼロ」を目指して開発した製品です。
柔軟性のある素材と弾性を意識したフロート形状により「やわらかさ」を実現しました。
従来の低発泡フロートに比べ、より安全性が向上しています。

• 指が入っても簡単に抜ける
• 隙間に子供の指（3歳児小指8mm）が入らない
• R形状の羽を採用し、手や体が外から当たっても力を吸収する
• 羽は根本のみが繋がっており、指が羽に当たっても曲がって力を吸収する

RL-150Ｙは、RL-150Tのノウハウを活かした消波性能の高いフロート形状となっています。
これは、フロート単体だけではなく、連なったフロート同士が連携して波をより多く取り込む「大きな箱」を形成するための形状なのです。

レーンロープのフロートはプラスチックでできており、時間の経過とともに、紫外線劣化や衝撃により破損してしまいます。RL-150Yは使用する材料を厳選し、耐久性を向上させました。

RL-150Yのフロートの材料に使用しているＥＶＡ樹脂、ＰＥ樹脂は弾力性と柔軟性に優れています。低温化でも硬くなりにくい性質があり、寒い場所でも柔軟性を保つことで、キズ、破損を防ぎます。
また、ＥＶＡ樹脂は耐オゾン性にも優れ、紫外線にも強く、ストレスクラックが起こりにくい性質であることから、耐久性に優れています。