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2022年06月17日
ニュースリリース 岐阜プラスチック工業
家庭のプラごみを本格リサイクル ~生ごみ容器を開発~

岐阜プラスチック工業株式会社(岐阜県岐阜市、大松栄太社長)は、一般ごみとして家庭から排出される玩具、文具、日用品などの使用済みプラスチック製品をリサイクルし、家庭で使用する生ごみ容器を開発しました。
福岡県大木町、九州大学、プラスチック容器包装リサイクル推進協議会(会長:小梶 聡、以下プラ推進協)らが参加する福岡筑後プラスチックリサイクルループ協議会では、大木町や周辺自治体で回収された使用済みのプラスチック製品を回収・再資源化する取り組みをスタートし、これまで大木町の各家庭へ有償配布されていたプラスチック製生ごみ容器へのリサイクルを実現しました。容リ法対象プラスチックではない、日用品などの一般廃棄物としての製品プラスチックを回収・リサイクルする試みは、全国に先駆けての取り組みとなりました。
これまで九州地区だけでは難しかったリサイクルループを、プラ推進協からの呼びかけに応える形で、中部地域のプラスチックリサイクルに多くの知見を持つ岐阜プラスチック工業と、いその株式会社(愛知県名古屋市、磯野正幸社長)が協力し達成しました。回収されたプラスチック製品をいそのの持つ粉砕・洗浄・配合技術などで生ごみ容器用のバージン材同等の性能にアップグレードし、従来から多くのリサイクル製品を手掛ける岐阜プラスチック工業の金型・成形技術により本格的なプラスチック製品へのリサイクルが実現しました。
岐阜プラスチック工業は、従来から環境負荷を低減する製品の開発に積極的に取り組んでおり、長年にわたり培ってきた再生材を活用した金型・成形ノウハウなどを活かして、製品開発に取り組みました。なお、製品化された生ごみ容器は、同社の中容器付き容器「シールストッカーシリーズ・E-11」を参考にしております。
今後、岐阜プラスチック工業は、福岡筑後プラスチックリサイクルループ協議会の支援の基で、本年夏を目途に大木町をはじめ本協議会に参加しているみやま市などにリサイクルペールの供給を始める予定です。月間の生産量は1000個程度で、市民に有償供給する計画です。またリサイクル材料向けの使用済製品プラの供給は、月間の1000㎏程度の見通しです。