RISU AMERICA, INC.インディアナ工場

2025年9月22日 竣工

岐阜から世界へ

私たちリスのプラスチックグループ 初となる海外工場が、アメリカ インディアナ州に誕生いたしました。

北米が抱える物流資材の需要に対応できるよう、まずは環境に配慮した高品質なパレットの新たな製造拠点として安定供給を図り、世界の物流を支えていく。

そうして、リスのプラスチックグループとして培った技術と経験をこの地でも発揮し、無限の可能性をカタチにしていきます。

海を越えて挑み続ける私たちに、どうぞご期待ください。

北米から世界の企業とともに

アメリカは、世界中の企業が集まり、新たな価値を生み出す舞台です。RISUグループは、拡大を続ける北米の物流資材需要に応えるべく、この地に投資を決断しました。特に新工場を構えるインディアナ州は「アメリカの十字路」と呼ばれ、広域への供給体制を築くうえで理想的な立地です。加えて、現地生産により、為替変動や輸送コスト、関税といった外的要因に左右されにくい強靭で柔軟なサプライチェーンを実現することができます。

この環境のもとRISUグループは、「日本品質」と「アメリカの力」を融合させるものづくりを通じて、安定した製品供給と地域経済への貢献を同時に実現してまいります。

無限の可能性をカタチに
プラスチックという素材は、その多様性と奥深さから、今なお大きな進化の可能性を秘めています。当社は、その「無限の可能性」を最大限に引き出して「カタチ」として具現化することを事業の根幹に据えてきました。環境負荷を低減しながら、人々の暮らしをより快適にする製品を創り出すことこそ、私たちの使命です。

そして今、その取り組みをさらに進化させるために選んだ舞台がアメリカです。インディアナ工場を拠点に、プラスチックの持つ可能性を新たな価値として世界に届けるとともに、アメリカに集まる世界の企業からも信頼される存在を目指し、共に未来を築いてまいります。

品質と環境、歴史が証すパレットを世界へ

1990年にプラスチック製パレットの製造を開始して以来、30年以上にわたり技術を磨き続けてきました。1993年には業界で初めて100%リサイクル材を使用したパレットを開発し、環境性能と高品質の両立を追求してきました。

現在は、当社が独自に構築したリサイクルネットワークを通じて、日本全国から使用済みプラスチックを回収し、新たなパレットとして再生しています。さらに、独自のブレンド技術により、多様で不均一な回収プラスチックであっても安定した品質に仕上げることが可能です。この技術力こそが、持続可能な資源循環と安定供給の実現を支えています。

従来のリサイクルパレットに加え、植物由来のプラスチックを配合した環境対応型パレット、海洋流出の恐れがあるプラスチック(OBP: Ocean Bound Plastic)を再利用したパレット、さらに特殊成法による高機能パレットなど、多彩なラインアップを展開。お客様のニーズに応える柔軟な提案力と、日本品質ならではの精度と耐久性が当社の強みです。

そして今、この確かな実績をもとに、アメリカ・インディアナ工場での生産を開始し、世界に届けるパレット事業へと広げていきます。

※パレットの仕様について

日本国内とアメリカでは製造しているパレットの仕様・品目が異なります。詳しくは弊社営業担当者までお問い合わせください。

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日本国内のパレット情報

拡張と成長の拠点「インディアナ工場」

インディアナ工場は、グループにとって15番目の拠点であり、海外初の生産拠点です。

生産の中心には、日本から派遣された熟練技術者が先頭に立ち、日本品質のものづくりを現地に定着させていきます。日本の製造業は、自動車産業をはじめ世界的に高く評価されており、その正確さと緻密さを、ここアメリカでも活かしてまいります。

また、広大な敷地を活かし、将来的にはパレット生産能力を拡張するとともに、RISUグループが扱う多様な商材の製造にも展開していく計画です。これにより、北米市場の幅広いニーズに応え、持続的な成長を実現してまいります。

画像:日本から派遣された熟練技術者