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当社は、超軽量、高剛性の樹脂製ハニカム構造体「TECCELL(テクセル)」を世界で初めて量産化する事に成功し、昨年9月より生産を開始しました。この素材は、ハニカム構造のコア材を2枚の表面材ではさんだサンドイッチ構造で、各々の素材に何を用いるかによって剛性や強度を自由に変えられる複合材料です。アルミなどの軽量金属を表面材に使用する事で樹脂単体では得られない耐火性能や剛性・強度、耐久性を持たせる事ができるという特徴を生かし、このたび航空コンテナを開発いたしました。
現在使用されている航空コンテナの多くは基本構造をアルミフレーム+薄いアルミパネルとしており、コンテナとしてのほとんどの強度をフレームで支える構造となっているために、フレームには厚肉の高剛性アルミ合金が必要でした。これに対し開発品は、軽量・高剛性のTECCELL-アルミ複合パネルを使用する事により、外力をフレームとパネルとで分散する構造としました。これは住宅構造として活用されている「面接合のモノコック構造」と同様の考え方であり、外力がフレームやコーナー部などに集中せず面全体に分散して受け止める事で、全体としての剛性を出すことができます。
例えば、現在最も普及している「LD-3」の場合、現行品の重量は95kgあるのに対し、開発品は60kgであり、35kgの軽量化を達成しました。これはフレームの重量を約半分に低減する事と、TECCELLパネル自体での軽量化によるものであり、世界最軽量の航空コンテナとなります。
燃料費節減効果としては、例えばB777-200の場合、1機当たり年間でおよそ880万円となります。
この根拠は以下の通りです。(IATA資料より)
重量係数 |
単位金額 |
年間飛行時間 |
1機当たり積載数 |
軽量化 |
年 間 |
3.8% |
1.615円 |
4,852hr |
32個 |
35kg |
約880万円 |
※重量係数とは、1kgの荷物を1hr輸送する場合の燃料消費量を機種別に算出するための係数
※単位金額とは、1台のコンテナで1kgの荷物を1時間空輸した場合の金額
※燃料費は、1kgあたり0.5米ドル。1ドル=85円にて算出。
また、1機当たり年間で650トンのCO2削減効果もあり、環境負荷軽減に大きく貢献します。
今回開発致しました航空コンテナは、今後コンテナメーカーとの協業により、半年から1年後の商品化を見込んでおり、本製品がグローバルスタンダードとなることを期待しております。
なお開発にあたっては、小惑星探査機「はやぶさ」のカプセル回収ボックスを作成した(株)松田技術研究所(東京都板橋区;松田真次社長)に全面的な協力を得て、設計、製作を実施。IATA ULD Technical ManualおよびNAS3610に準拠した設計を取り入れております。
当社ではハニカム構造体「TECCELL」の更なる可能性を追求し、航空分野をはじめあらゆる産業向けの素材としてのご提案を進めてまいります。
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